背骨ポキポキ

ご安心ください

→あなたが望んで←
→やる条件がそろう←

この2点がなければ絶対にやりません

旭カイロプラクティック 代表 戸栗公男の顔写真

このページでは、約130年前にアメリカで生まれたカイロプラクティックにおける代表的な手技のひとつである「アジャストメント(一般に“背骨を鳴らす手技”と呼ばれるもの)」について、当方の考え方をお伝えします。

なお、本ページでは一般的に分かりやすい表現として「ポキポキ」という言葉を用いています。

痛くないですか?

背骨を鳴らす手技については、「痛そう」「怖そう」というイメージを持たれる方も少なくありません。

実際には、手技そのものの刺激だけでなく、その時の体調や緊張の度合い、受け止め方によって、感じ方に差が出やすい側面があります。

そのため当方では、ご本人がこの手技を望まれていない場合には行いません。

また、ご本人が希望されていたとしても、事前の確認を踏まえたうえで、安全面を含めて適切ではないと判断した場合には、この手技を選択しないこともあります。

あくまで、ご本人の意思と状況がそろった場合にのみ、選択肢のひとつとして検討する手技です。

背骨ポキポキのアンケート

当方では初回の時にアンケートを取るのですが、その設問の中に背骨ポキポキに関する質問があります。

  • むしろやって欲しい
  • 必要なら受けても良い
  • 怖いので嫌だ

このうち「怖いので受けたくない」と回答される方は全体のおよそ2割で、残りの方は「やってみたい」「必要であれば受けても良い」と回答されています。

当方には、違和感や不調の期間が比較的長く、「どうにかしたい」というお気持ちを持って来訪される方が多いのも事実です。そのため、選択肢として関心を持たれる方が一定数いらっしゃるのだと思われます。

ただし、希望されていることと、実際に行うかどうかは別の判断です。当方では、

・ご本人の意思
・お身体の状態
・安全面の確認

これらがすべて整った場合にのみ、慎重に検討します。アンケートで希望が多く見られたとしても、それを理由に施術を行うことはありません。しかし、これはやりません。

これはやりません

  • 首を強くひねるような施術は行っていないことを示す注意喚起の写真
  • 身体をねじる力を加える施術は行っていないことを示す注意喚起の写真

(写真は説明のために撮影したものです)

首のポキポキ

昔はこの手技も整体やカイロプラクティックでは当たり前でしたが、医療事故の多発により、特に首への回旋を伴う矯正は危険であるとの報告が出されています。当たり前ですが「事故が起きるまで事故は起きない」のですが、私の知る限り首への安全で正しいポキポキができる先生は一握りしかいません。

腰、骨盤のポキポキ

これに似たストレッチは行う時がありますがスピードと力を伴うポキポキは行っていません。私も得意とするポキポキでしたが、なぜだか分かりませんが昔よりはお身体が弱くなっている方が増えている感があり、ある時期から止めました。人体構造的にも腰の関節はこの「ねじり(回旋)」には向いていないのです。

39年前、私が整体・カイロプラクティックの学びの門を叩いた時に大先輩から教わった言葉。それが

 

『“治す”ことを急ぐより、まず壊さないこと』

 

です。私が整体カイロプラクティックを学び始めた頃は、このポキポキが伝家の宝刀でしたが、40年も経つと環境や食生活などの様々な変化によって人々のお身体も当時とは何かひ弱になっているのか、「諸刃の剣」的になってしまった感が否めません。

これしかやりません

(BGMが入ります 動画の長さ33秒)

通称「膝打ち」と呼ばれることがありますが、私の膝頭を用いて、背骨の一部に一瞬の刺激を与える手技です。この映像をご覧になり、

「これも危険なのではないか?」

と感じられる方もいらっしゃると思います。

実際、筋肉を押す・揉む・関節を動かすといった行為であっても、リスクが完全にゼロである施術は存在しません。鍼灸や薬にも、それぞれ注意点や副作用があるのと同様です。

大切なのは、リスクを理解したうえで、それを極力小さくできる条件を見極めること。それが、私が考える施術者の責任だと考えています。

この手技についても、

・ご本人が希望されていること
・お身体チェックおよび状態確認の結果、適切と判断された場合

に限り、さらに年齢・体格・骨密度(骨粗鬆症の可能性)などを含めて総合的に判断したうえで行っています。少しでも不安がある場合や、条件がそろわないと判断した場合には、この手技を行うことはありません。

やる理屈

背中の一部にアプローチ部位を示す赤いマークが表示された、後ろ向きに立つ女性のイメージ写真

狙う場所はここです。

首の下から腰の上までの背骨は「胸椎(きょうつい)」と呼ばれ、上から順に番号が付けられています(胸椎1番〜12番)。

当方では、その中でも胸椎9番〜12番付近の右側を中心に、エリアとして捉えてアプローチします。

先ほどの動画でも分かるように、肋骨まわりの動きが保たれた状態で行い、受ける方の姿勢も無理のない体勢を取ります。

そのため、胸椎下部へのアプローチの中でも、身体への負担に配慮した方法と考えています。

※呼吸の浅さが目立つ場合や、全身の緊張が強い場合には、状況を見ながら別の部位を扱うこともあります。

【5つの仮説】

ターミナルポイント】説
人は右利き・左利きに関わらず、動作の中で左足に体重を乗せ、右足で方向性を調整する方が安定しやすい傾向があります。陸上競技や日常動作においても、左足が軸になりやすい場面は多く見られます。

このような身体の使い方の偏りが積み重なることで、全身のバランスに微細なズレが生じ、その影響が集まりやすい部位のひとつが背中の右側ではないか、というのがこの仮説です。このエリアに適切な刺激を与えることで、身体全体のバランスが再調整されやすくなる可能性があると考えています。

※これは当方の経験に基づくひとつの仮説です。

 

【神経センサー賦活】説
背骨の周囲には、多くの神経が立体的に走行しており、身体の動きや内側の状態を感知するセンサーの役割を担っています。特に背骨の前面(お腹側)に近い神経は、内側の働きとも関係が深いとされています。

特定の背骨の部位に瞬間的で的確な刺激を加えることで、これらの神経センサーに変化が生じ、身体の反応が切り替わるきっかけになるのではないか、という考え方です。当方では、この神経の反応性に着目したアプローチのひとつとして捉えています。

※感じ方や反応には個人差があります。

 

防御反応】説
背骨を構成する関節の周囲には、小さな筋肉が連結するように付着しています。そこに瞬間的な刺激が加わると、これらの筋肉が一時的に反応し、身体は「これ以上は動かさない」という防御的な働きを示すことがあります。

一般的には避けられがちなこの防御反応ですが、当方では「普段とは異なる刺激を受けたことで、身体の認識が切り替わる」ひとつのきっかけになる場合もあると考えています。

あくまで過剰にならない範囲で、身体の反応性を引き出すことを目的とした考え方です。

※感じ方や反応には個人差があります。

 

脊髄の亡血】説
「亡血(ぼうけつ)」とは、中医学において血の巡りが滞った状態を表す考え方のひとつです。身体の中で循環が偏ることで、重さや張り感として感じられることがあります。

背骨の内部には脊髄と呼ばれる神経の幹があり、その周囲には細かな血管が走行しています。これらの流れが何らかの要因で滞った状態に対し、背骨への刺激が循環の変化を促すきっかけになるのではないか、という仮説です。

※これは医学的診断を示すものではありません。

 

先人の知恵】説
日本では古くから武術分野では、「壊す技」と「活かす技」が表裏一体で発展してきた歴史があります。戦後、多くの技法が制限されましたが、それでも各地に形を変えて受け継がれてきた手法が存在します。

その中には、背骨の右側に刺激を加えることで身体の変化を引き出すという考え方もあり、これはターミナルポイント説と共通する部分があると感じています。

先人たちが積み重ねてきた経験と、現代の視点を重ね合わせながら、慎重に取り入れている考え方のひとつです。

※あくまでも民間療法における考え方の一例であり、医学的に検証・確立された理論ではありません。

  • 身体の使い方による負荷のかかりやすい部位を示した説明図
  • 脊髄周辺の構造を示したイラスト図

やる価値

私は、これまでにお伝えした5つの考え方を踏まえ、ご本人が十分に理解・納得されたうえで望まれ、かつ身体の反応を確認した場合にのみ、このアプローチを行っています。

●このアプローチを検討する目安となるケース

以下は、これまでの経験上「身体の反応が出やすかった傾向」として挙げているものです。

・月経周期に伴い、身体の重さや不快感を感じやすい方
・胃腸まわりの調子がすぐれない感覚が続いている方
・全身のバランスを見るチェックの中で、いわゆる「肝腎」に関連する反応が強く出ている方
・背中の特定エリアの動きづらさが、上半身または下半身の使いにくさに影響していると考えられる方

などが挙げられます。

また、
・長年メンテナンスとして通われており
・ご自身の感覚としてこの刺激を好まれている方

についても、その方の身体の状態と反応を確認したうえで行うことがあります。

※ここでいう「肝腎」は、東洋的な身体観に基づく表現で、医学的な臓器の状態を示すものではありません。

ご指導した先生のお言葉

背骨へのアプローチについて指導を受けた先生が、考え方を語っている様子

私は東京都荒川区・三ノ輪にて、身体のバランスや日常動作に着目した整体院を運営している本屋勝海と申します。

日々、頭まわりの不快感や身体の重さなど、さまざまなご相談を受ける中で、「身体全体の使い方」や「姿勢・呼吸の影響」を丁寧に見直すことの大切さを感じてきました。

その中で、戸栗先生から背骨まわりへのアプローチに関する考え方や、安全性を重視した手技の組み立て方について具体的な指導を受ける機会がありました。

特に、どのような姿勢で行うか、どのタイミングでどの範囲に触れるか、無理をしない判断基準といった点は、日々の施術を見直す大きな学びになっています。

これらの考え方を取り入れることで、施術を受ける方が「安心して身体を預けられる環境づくり」をより意識するようになりました。

現場での経験を重ねる中で、「その方の状態を尊重し、必要以上のことはしない」という戸栗先生の姿勢そのものが、非常に印象に残っています。

ありがとうございました。

旭カイロプラクティック 代表 戸栗公男の顔写真

このページを最後までお読みいただき、ありがとうございます。

私がこの分野の学びを始めた当時は、背骨の構造や位置関係に着目し、いわゆる「ズレ」や「ゆがみ」という考え方を軸に語られることが一般的でした。

しかし現在では、研究や計測技術の進歩により、画像診断などを用いた多角的な検討が進み、単純に背骨の形状や位置だけで身体の状態を説明する考え方は、慎重に扱う必要があるとされています。

そのため当方では、「背骨のズレを正す」といった一方向的な考えに立つのではなく、身体全体の反応や、その方が置かれている状況を総合的に捉えながら、限られた条件のもとで、必要性を慎重に判断したアプローチを行っています。

このページでお伝えしてきた内容も、あくまで現時点での経験や考えに基づくものです。

今後、研究や知見がさらに深まることで、新しい視点や可能性が示されることもあるでしょう。その変化を柔軟に受け止めながら、常により良い関わり方を模索し続けていきたいと考えています。

当方は、民間療法による健康法を行う施設です。医師による診断や治療、医療行為は行っておりません。本サイトに掲載している内容は、代表・戸栗のこれまでの経験をもとにした考え方であり、特定の症状や状態の改善・効果を保証するものではありません。また、お客様の声は個人の体験談であり、感じ方には個人差があります。強い痛みや急な症状、長く続く不調がある場合は、医療機関での受診・検査を優先されることをおすすめします。

旭カイロプラクティック