【手のひら棒遊び理論】
誰しも子供の時にホウキやモップなどの長めの棒を
手のひらに立てて、バランスをとって倒れないように
遊んだことがあると思います。
(ここでは「手のひら棒遊び」と言いましょう)
ユラユラ揺れながらも上手にバランスを保っていれば、いつまでも倒れませんでした。それでも何かの拍子にバランスを崩し「残念!」とゲームセット。
私達の健康状態も、この手のひら棒遊びににています。
私達の身体は、高層ビルやタワーのように常に上下左右まっすぐで固定されているものではなく、24時間、横になったり座ったり歩いたり、物を持ったり動かしたりと常に流動的に動いているのです。
この棒遊びのように。
人によって振れ幅がことなりますが、倒れない範囲内でユラユラ揺れながらも棒が保たれている時が「健康」な状態です。
この時の様子をコマ送りの写真に分解した場合、このように写るのではないでしょうか。
その1枚1枚だけを摘出してみれば「傾いている」ように見えますね。
これを私達の身体に当てはめて言うなら、部分々歪んで見えたり、ズレているように感じますが、実際はこのように日常、流動的に歪みやズレを起こしながら、バランスを保ちながら、結果的には倒れない状態、つまり健康的な状態を保っています。
ただ、「倒れない範囲内で」です。
しかし何かの拍子、それは
・足を組む
・横座りなどの悪い姿勢の蓄積
・いつもと違うことをした
・長い時間同じ姿勢をしたなどの疲労
・ぶつけた転んだなどの不用意なできごと
・ストレス
・食べすぎ飲みすぎなど
このようなさまざまなことが原因と引き金になり、振れ幅の「倒れない許容範囲」から逸脱して、棒が倒れてしまう時が、当院にお越しいただいたお身体の状態なのです。
私の仕事は、この棒の揺れを、あなたの丁度良い範囲にもどしてあげることと、バランスを上手に保つためのコツを教えることです。
ユラユラ揺れながらも、いつまでも倒れない棒を維持できるようにして行きましょう。